人間の発毛は、毛母細胞の活性によってコントロールされている。その発毛にとって最も重要な毛母細胞の活性の維持に必要なことは、以下の3点である。
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- 1.毛母細胞そのものの活性の維持
- 2.毛母細胞の生育環境の維持
- 3.男性ホルモンの除去
これまでの多くの育毛剤は、2の毛母細胞の生育環境の改善を目指したものが多い。
皮脂をアルコールにより除去したり、カプサイシン等の薬物により直接刺激を与える方法が一般的であった。しかし、この方法は毛母細胞そのものの毛髪製造能力向上にはいっさい寄与しない一時的なものである。根本的な解決とはならない。
3の男性ホルモンの除去は、対抗手段として女性ホルモン等を投与する方法があったが、副作用等の問題で、現在ではほとんど一般的に用いられることはなくなっている。
「パッセイ」の働きは、1の毛母細胞に直接関与し、毛母細胞の毛髪製造能力を高めることである。基本的な作用秩序は、毛髪の主成分である蛋白質“ケラチン”製造の直接的原料である各種アミノ酸を適宜配合し、毛髪製造の誘因物質としている。しかし、それだけでは、一度衰えた毛母細胞の活性を維持することはできない。「パッセイ」に含まれるペプチドホルモン(生理活性ペプチド)は、数個のアミノ酸が繋がった生体活性物質である。良く知られたインシュリン・グルカゴン等のペプチドホルモンは、血糖を調節し糖尿病を防いでいることは余りに有名である。「パッセイ」に含まれる、特異なペプチドホルモンは、毛母細胞の活性を調節維持するだけでなく、毛母細胞に栄養を送る頭皮の血液循環も併せて調節維持するものである。 |